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突然、家に銀鮭が。30代男性の魚捌き初体験

Gyoppy! 編集部

鮭を捌いてみた

お魚、好きですか?

食べてますか?

日本全国どこにいても新鮮な生魚を食べることができる時代ではありますが、意外に、自分の手で魚を捌くことができる人は少ないのではないでしょうか?

さて、ここで魚の捌けないあなたにひとつ質問です。

大きな生鮭が一匹、家に突然、届いたらどうしますか?

そんなことあるわけない?

いやいや、人生何が起こるかわかりません。

たとえばある晴れた休日に、突然、クール便で謎の発泡スチロール箱が送られてくるとか。その箱を開けてみると、氷に包まれた40cmほどの大きな鮭が中から出てくるとか。

青いビニール袋を開けると、びっしりの氷の中に鮭が丸一匹。
大きめのまな板にも収まり切らないようなサイズ感

びっくりしますよね? 僕はめちゃくちゃびっくりしました。驚きすぎて、近くに住んでいる知り合いに片っ端から連絡するくらい。だって魚一匹って、想像以上にデカい

ひとまず腐らせることなく、受け取ることができた幸運に感謝しつつも、このままでは冷凍庫はもちろんのこと、冷蔵庫にも入りません。猛暑の続くこの時期(撮影時は7月の中旬)ですから、今日中に処理を済ませなければ、たちまち悪くなってしまいます。せっかくの新鮮な鮭。どうにかしたい。

ただ、刺身以外の生魚などまともに触ったことのない男が、この逸物をどうすればいいというのか。さて、困った。

しかし、こんな時に助けてくれるのが我らがインターネット。

SOSを出すべく、「鮭 捌き方」で検索をかけると......

「鮭 捌き方」の検索結果


捌き方ハウツーの動画から、写真と文章で細かく説明してくれるサイトまで勢揃い。情報化社会万歳。これはどうにかなる予感がしてきた。

というわけで、ひとまず魚のプロがレクチャーする捌き方動画で予習を始めます。

鮭の捌き方動画を食い入るように見る

動画内では一匹の鮭が、瞬く間に切り身になっていきます。

見ている限りはそんなに難しくなさそう。まだ不安を抱えつつも、若干の安心感が胸に宿ったあたりで、本格的な準備をはじめます。

まず道具の準備から。

この辺りがあれば十分でしょうか。

新聞紙の上に並ぶ、包丁と鮭。

キッチンに新聞紙、まな板、そして鮭をセットし、準備は完了。
人生初の魚捌き体験に挑みます。

ことの発端は漁師発のクラウドファンディング

と、本題に入る前に。

そもそも、どうしてこのような状況になったのかをまず軽く説明させてください。
新年のお歳暮として新巻鮭が届くような由緒正しい家でない限り、家に突然鮭が届くことなんてそうそうないでしょう。

ではなぜ、我が家に突然鮭が届いたのか。

ことの発端は、とあるクラウドファンディングでした。

新米漁師のクラウドファンディング
2019年3月に行われたクラウドファンディング「サラリーマンから海の男へ。新米漁師が手がけた「米に合う銀鮭」ってどんな銀鮭!?


宮城県の漁師組合フィッシャーマン・ジャパンが企画したこのプロジェクトは、新米漁師の支援を行なう代わりに、彼らが生産した海産物を直接送ってもらえるというもの。

一次産業を担おうとする心意気を持った若者を応援できる上に、鮮度抜群の海産物を漁師から直接送ってもらえるなんて、最高じゃないですか?

鮭の切り身、鮭茶漬け、銀鮭の丼、どんぶり飯を頬張る漁師。
しかも写真がどれもめちゃくちゃ美味しそう

プロジェクトを見つけるやいなや、その心意気に感動して即座に支援決定。そして時が流れること3ヶ月。完全に存在を忘れた頃に、一匹の鮭が我が家に届いたわけです。

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なぜ切り身ではなく、一匹丸ごとの物を選んだのかと悔やんでも、時すでに遅し

見るのと、実際にやるのでは全然違う

我が家に鮭が届く経緯を説明したところで、本題に戻りましょう。さて、今回挑戦するのは三枚おろし。一般的な魚のおろし方です。

名前はよく聞きますが、実際にどのような形になるのか、知らない人も少なくないはず。

三枚おろしとは、頭を落として、中骨を中心に3つの身に切り分けること。

改めて図解して見ると、そう難しくはなさそうですが......

実際はどうなるでしょうか。早速トライしてみます。

頭を落とす。

まずはエラに沿って、頭を落とします。中骨を切断しなければいけないので、意外と力がいります。この辺りは角度などのコツがあればスムーズにいくのかな。

頭を落としたら、腹を開いていく。

そして次は腹側に包丁を入れていきます。

今回は内臓の処理済みのものなので大丈夫ですが、本来ならはらわたを取り出さなければいけないらしい。大変。

魚の背側を手前にもってきて、中骨に沿うように切りすすめる。

そして、中骨に包丁の刃に沿わせて、三枚に切り分けていきます。

半分くらい切れたところ

写真で見るとスムーズに捌けているように見えますが、実際は魚の水分と油で包丁が滑って、全然刃が進んでいきません。そのつどキッチンペーパーで水気を拭いながらの作業となりました。

なぜか5枚おろしに。

結果として、ペラッペラな切り身に......

小さな魚より大きな魚の方が捌きやすいと聞いたのですが、実際にやってみると大きな魚もかなり難しい。動画で見たときはみんなスーッと切っていたのに。

包丁のサイズが合っていなかったのだろうか。単純に慣れの問題なのか。中骨に付いた身がかなり残っていたので、めげずに再度チャレンジ。

結果的には、5枚おろしとなりました。

初めて魚を捌いた結果
おろし終わったあと、出来上がった切り身がこちら。何度も刃を入れたせいか、切断面がぐちゃぐちゃになってしまった

ここで一点だけ注意を。

本来なら、3枚におとしたあとに小骨の処理が必要なのですが、意外と骨が身から剥がれづらいです。そして長時間格闘していると、体温と力で身が傷んでいきます。

僕は何度かトライしてみたものの、最終的には食べるときに取り出せばいいということで諦めました。

ピンセットで骨を抜く
鮭の骨は意外と太い

不格好でも自分で捌いた魚はうまい

不格好ながらも切り分けたあとは、保存用にジップロックに分けていきます。

食べやすいサイズにしてジップロックで保存

「焼き魚用」と「フライ用」など用途に合わせて分けるのが便利かも。これで腐らせることがなくなった、とホッと一息。

そして肝心の調理ですが、今回は生食OKの鮭だったため、まずは刺身に。

(寄生虫などの可能性があるため、鮭を生で食べる際は生食OKか確認してください。これ重要!)

刺身の完成
切り分けて、お皿に持ってみると意外と様になる

当然のように美味しいです。甘みが濃厚で、驚くほど生臭さがない。これは確かに丼にしたら絶対にうまい。

そして余った骨周りや皮の部分などは、旨味が凝縮されていると聞いたことがあるので、細かい下処理はせず、とりあえずオーブントースターでこんがりと焼くことにしました。

中骨周りを焼き上げた

そして実際に焼きあがった骨の部分がこちら。ハーモニカのように素手でかぶりつきました。

皮周りもオーブンでカリカリに焼く

皮の部分もカリカリとしていて、お酒のつまみにちょうどいい。日本酒がベストかな。お茶漬けとかに入れるのも絶対うまい。

これだけでも十分満足度が高いのですが、もう一段階楽しむ方法としてオススメしたいのが、いい調味料と合わせること。どんな雑に料理を作っても調味料が上手ければ、美味しくなる。これこそ最高の自炊ライフを楽しむために重要なライフハック。

こだわりの塩と醤油
今回、使用したのが山口県・百姓庵の『百姓の塩』と福岡県・ミツル醤油の『生成り、』

実際に捌いてみて感じたこと

というわけで、今回ぶっつけ本番で魚を捌いてみた感想です。

まず、これだけ大きな魚を捌くのは、かなり骨が折れる作業。一人でやっていたら絶対に心が折れていました。なので、もし皆さんの手元に突然大きな魚が届いたら、友だちなどを呼んで、みんなでワイワイと捌いていくのがオススメです。

うまく捌けなくても、周りと一緒にいれば笑い話になりますし、何より量的にも絶対一人では食べきれないですしね。キャンプなどに持って行って、外で食べるのとかも良さそうです。

そして、動画で見て簡単そうだなと思っていても、実際にやってみると全然違うなと改めて感じました。想像通りにいかない中で、実際に試行錯誤していく過程はとても面白かったです。

届いた瞬間は「なぜ切り身ではなく一匹丸ごとの物を選んだのか」と3ヶ月前の僕を呪いましたが、切り身をただ焼いて食べるよりも、有意義な経験だったと思います。何事もやってみるものですね。

最後に、今回のポイントを僕なりにまとめてみました。

心と時間とキッチンの広さに余裕のある方は、ぜひご自身で実際に捌いてみてください。新しい発見があるかもしれません!

ちなみに、今回の魚捌き体験の動画はこちらです。

お時間ある方はぜひ。

https://www.facebook.com/kakijiro916/videos/2380034582034846/?notif_id=1561609300734092¬if_t=feedback_reaction_generic

そして!

このたび「シェフスキル」にて、Gyoppy!一周年を記念した魚捌きイベントが開催されることになりました。場所は東京・中野駅近くにある居酒屋「魚谷屋」で、日時は2019年10月6日(日)11:00から。2019年10月5日10:59までお申し込み受付中です。

https://chefskill.jp/events/-sCG7l3_fhC

\ さっそくアクションしよう /

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