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20年後、埋立地が使用不可になりゴミを受け入れられない!? 解決のためにできること

エコトピア

ゴミ埋立地

私たちは日々、当然のようにゴミを排出しています。
多くの人はゴミを出すことに対し、特に危機感を持たないと思いますが、実はこのままだと日本はゴミで溢れかえってしまうかもしれないのです。

それは、私たちが出したゴミが最終的に行き着く場所、ゴミの埋立地、またの名を最終処分場が、近い将来に寿命を迎えると言われているからです。
ゴミの埋立地の寿命や、海の上にある最終処分場をご紹介します。

将来的に日本はゴミで溢れかえる?

再利用や再資源化が難しいゴミを処分するために、ゴミが集められる施設を「ゴミ埋立地」「最終処分場」と呼びます。
そのゴミ埋立地は将来、寿命を迎え、ゴミを受け入れられなくなってしまいます。

環境省の発表によると、そのゴミ埋立地の寿命は、全国平均であと20年ほどと言われ、すべてのゴミ埋立地が寿命を迎えた後、発生したゴミの行方はどうするべきなのか、以前から問題になっているのです。
ただ、ゴミの排出量は平成12年(2000年)の5,483万トンという数字から、徐々に減少し、それに伴いゴミ埋立地の寿命も、少しずつ延命されているのがわかります。

最終処分場の残余容量
ゴミ総出量(万トン)

これは景気の低迷、人口減少の影響や、リサイクル法を始めとする循環社会を目指す法律が整備されたこと、そしてゴミ処理の技術向上が原因だと考えられます。

しかし、あと20年という時間は、決して長いと言えるものではありません。
私たち一人一人がゴミを減らす努力をしなければ、あっという間にゴミ埋立地は限界を迎え、日本はゴミに溢れた国になってしまうかもしれないのです。

ゴミの埋立地は増やせない?

ゴミ埋立地がなくなってしまうのであれば、新たに増やせば良いと考える人も少なくないかもしれません。しかし、ゴミ埋立地の新設はとても難易度の高いことなのです。
理由は主に三つ挙げられます。

まずは土地の確保です。ゴミ埋立地を作るため、適切な土地が必要になりますが、これを見つけること自体が簡単ではありません。

次に、周辺住人の理解を得ることが難しいことも挙げられます。例えゴミ埋立地を建設する適切な土地が見つかったとしても、周辺住人の理解を得られず、反対されてしまったことで、建設に至らないことがあるのです。

そして、環境への影響もゴミ埋立地を新設する上で、大きな課題となります。周辺住人が反対する理由も、環境への影響を懸念したという部分が大半を占めるでしょう。有害物質による健康・農作物への被害。河川や生態系への影響など、いくら技術が向上したとは言え、埋立地による周辺環境への影響は、簡単に解決できるものではありません。

これらの理由から、新しくゴミ埋立地を建設することは、非常に難しいことなのです。

東京は海の上にゴミ埋立地が

人口の多い東京ですが、東京23区最後の埋立地と言われる場所は海上に存在します。
それが江東区の東京湾にある、新海面処分場です。

新海面処分場(画像:アフロ)
新海面処分場(画像:アフロ)

東京23区内の家庭から出た可燃ゴミは各清掃工場で燃やされ、不燃ゴミや粗大ゴミは各処理施設で破砕処理などが行われますが、その処理後の残渣(ざんさ)が、最終的に新海面処分場に埋め立てられるのです。

この新海面処分場は当初は寿命が30年程度だと言われていました。
しかし、リサイクル技術の向上などで、今ではおよそ50年以上だと言われています。また、埋め立てが限界となった後には、ビル街や観光地として整備される計画があるようです。

海上にゴミの埋立地があることで、海水の汚染が心配になってしまいますが、汚れてしまった水(浸出水)は海に流さず、人工池である集水池に集めてから、調整池で水量や水質を調整された上で、排水処理場で処理されています。

ゴミが溢れてしまわないよう、環境に影響を与えないよう、様々な技術が使われているのです。

大切なのは3Rの徹底!

このようなゴミ埋立地の問題を解決することは大変難しいことですが、私たち一人一人ができることもあります。
それはリデュース・リユース・リサイクルの3Rを徹底することです。

リデュース(Reduce)は無駄にゴミを出さないことで、環境に害を与えず、資源を大切にすることです。具体的な取り組みとしては以下のようなものが考えられます。
  • 無駄なもの、必要ないものは買わない。
  • 商品を購入する際に過剰な包装は断る。
  • ものは長い間、大切に使う。
  • 食べ残しなど食品を無駄にしない。
リユース(Reuse)は一度使ったものをゴミとして処理せずに、何度も使うことを意味します。具体的な取り組みとしては以下のようなものが考えられます。
  • 不用になった家具や電気製品を捨てずに知り合いに譲る。
  • ガラス瓶の製品は回収して再使用する。
  • リサイクルショップやフリーマーケットを活用する。
  • 詰め替えできるボトルや容器を使用する。
リサイクル(Recycle)はゴミを再び資源に変え、新たな製品として蘇らせることです。ゴミがリサイクルされることで、焼却による二酸化炭素の発生や、埋め立てるゴミの量を抑えることができます。具体的な取り組みとしては以下のようなものが考えられます。
  • ゴミは市区町村のルールに従って分別する。
  • リサイクル製品を進んで購入する。
  • 家電リサイクル法対象の家電はメーカーに引き取ってもらう。

引用元はこちら

ゴミ埋立地の問題をできるだけ未来に先延ばしができるよう、ぜひこれら3Rを意識して生活してみてください。

元記事はこちら

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