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「海洋プラスチックごみ問題」。どうして今? 何が問題なの?

環境省

最近よく耳にする「海洋プラスチックごみ問題」。
テレビやインターネットで「ウミガメの鼻にストローが刺さった映像」や「漂着したクジラの胃から大量のポリ袋が見つかった映像」を目にした方も多いことでしょう。

約60年前に社会に広まって以来、プラスチックは私たちの生活を便利にしてきました。
なぜ今、海洋プラスチックごみが問題なのでしょうか。プラスチックの「何が」問題なのでしょうか? そして、私たちの生活に、どんな関係があるのでしょうか。

海岸に広がるプラスチックゴミ

"一度海に流れ出ると、漂い続ける"プラスチック。

プラスチックは軽くて簡単に加工ができるため、私たちの生活のあらゆる場面で利用されています。しかし、プラスチックは、環境中で簡単に分解されません。そのため、海に一度流れ出てしまうと、海を漂い続けます。海に流れ出たプラスチックは、漂着した海岸の景観を損ねるだけでなく、エサと間違えて生き物が食べてしまうことがあります。

また、漂流した海洋プラスチックごみが劣化し、細分化した約5mm未満のプラスチック(マイクロプラスチック)は、有害物質を吸着しやすい性質があります。海中の魚がマイクロプラスチックを食べ、その魚を人間が食べることによって、有害物質を吸着したマイクロプラスチックが食物連鎖の中に取り込まれる可能性も指摘されています。

プラスチックゴミが絡まるウミガメ

このように、「海洋ごみ」になってしまったプラスチックは、海に生きる生態系などに影響を及ぼし得る存在になります。

また、ある推計によれば、世界で年間約500万~1300万トンが海に流れ出ていると報告されています。2050年には、海洋中のプラスチックの重量が魚の重量を超えるとも言われています。日本からも、年間2~6万トンという決して少なくない量の海洋ごみが流れ出ていると推計されています。海洋から豊かな恵みを受けている私たちが、「海洋ごみ問題」の一因となっているかもしれません。

このように、海洋ごみ問題は、今や気候変動と同様に地球規模の課題になっています。各国と行動をともにしながら、日本としても一人ひとりが海洋ごみ問題に取り組む必要があるのです。

プラスチックを"使わない"ではなく、むやみに"ごみにしない"という選択。

では、私たちはプラスチックを"使わない"生活をすることができるのでしょうか。
「よし、もう私はプラスチックなんて使わないぞ。」と意気込んでみても、自販機のペットボトル飲料も、毎日使う歯ブラシも、(私が今こうしてポチポチやっている)ノートパソコンも、プラスチックを使っています。プラスチックを"使わない"という生活を想像することは、今やとても難しい時代になっています。

では、私たちにできることは何もないのでしょうか?
決してそのようなことはありません。よく考えてみると、問題はプラスチックを使うこと自体ではないのです。必要以上に使ってしまうこと、使ったプラスチックをごみにすること、そしてそのごみが海へ流れ出ていることなのです。私たちは「どうしたらプラスチックをできるだけごみにせずに済むか」についてならば、考えることができます。

たとえば、

折りたたみ式携帯電話を使っていた私たちが当たり前にスマートフォンを使うようになったように、私たちが正しく理解し、日常の一部を少し変えるだけで、エコバッグとマイボトルがスマートフォンと同じくらい当たり前になる世の中を作ることができます。

「プラスチック・スマート」プラスチックと賢く付き合う、さまざまなアイデア。

プラスチックをごみにしない方法、海に流れ出ないようにするための取組はこれだけではありません。プラスチックを徹底的に循環利用していくこと、プラスチックから再生可能資源に転換していくこと......。

"技術大国"日本らしい、ごみにならないプラスチックの開発や活用方法のアイデア、日本を代表する企業の思い切ったプロジェクト、長年にわたり、海をきれいにしてきた人々の活動、などなど、たくさんの取組がすでに行われています。また、エコバッグを持ち歩く、マイボトルを使うといった個人の取り組みも、どんどん広まっています。プラスチックと向き合う人々の、スマートなアイデア・取組を紹介している、環境省の「プラスチック・スマート」キャンペーンのサイトなどを活用して、プラスチックとの賢い付き合い方を考えてみてはいかがでしょうか。

エコバッグとマイボトルが当たり前になる社会はもうすぐ。プラスチック・スマートな社会を、私たち一人ひとりの力で作っていきましょう。

\ さっそくアクションしよう /

ひとりでも多くの人に、海のイマを知ってもらうことが、海の豊かさを守ることにつながります。

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