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マルタ産のマグロは高品質と評判。知られざるヨーロッパで一番のマグロ生産国

Sakanadia

世界のセレブも惹きつけるマルタの海

イタリア半島の南にある小さな島国、マルタ共和国は美しく暖かな海に囲まれています。濃紺の海に魅せられ、毎年、数多くの観光客が訪れています。世界のセレブ達も自慢のクルーザーで乗り付け、美しい海を満喫しているようです。マルタ島の北部にあるコミノ島にも立派なレジャー船の姿がありました。

マルタの海

マグロをたずねて3000m

温暖で穏やかなマルタの海は魚類養殖にも適しているようです。
マルタでは1990年ごろからスズキやヘダイの養殖がはじまりました。
2000年代に入るとクロマグロの養殖が行われるようになりました。

その後、クロマグロ養殖は順調に成長し、その生産量は約1.4万トンに達しています。マルタはヨーロッパでナンバーワンの生産国なのですよ。

マルタ人はその勤勉さゆえ、品質の優れたマグロを生産しており、非常に高く評価されているとのこと!

そんなことを知ると......食べてみたくなりますよね。

宿から500mほどの魚屋さんを覗いてみることにしました。おお、色々な魚介類が売られています。
ただ、クロマグロの姿は見えませんね。店員さんに尋ねると、「うちでは養殖マグロは置いてないよ」とのこと。
う~ん、それは残念! この日はオススメのヘダイを購入し、宿で調理しました。

アイスベッドに並ぶ様々な魚

どうしてもマルタ産クロマグロと出会いたい!

次に訪れたのは、宿から2.5kmほどにある繁華街・セントジュリアン。ここに人気の寿司店Club Sushiがあるのです。寿司屋にマグロが置かれていないはずはない! メニュー表を見ると、やっぱりありました。
店員さんに産地を確認するとマルタ産なのだとか。思わずニンマリ、もちろん注文しましたよ。その握りは日本で修業したというだけあり本格的なものです。

早速頂いてみますと、ほどよい脂ノリを感じられます。口の中でじゅわ~っと甘口の脂が溶け出すのが分かります。こうなると欲しくなってしまうのです、アレが。

マグロ寿司をアテに白ワインを堪能したのは言うまでもありません(ああ、またやってしまった魚と酒のマリアージュ)。

マグロ寿司

マグロ養殖場を訪れる

さて、マルタ産クロマグロは美味しいことを確認すると......このマグロがどのように養殖されているのか気になってしまいます。マグロ養殖を手掛けるFish and Fishのご厚意で、出荷の様子を見学することができましたよ。

マグロ養殖場はマルタ島の北部と南部にありますが、こちらの養殖業者は南部に養殖場を構えています。港町・マルサシロックから1時間ほどの海域に、直径50mの生け簀がいくつも浮いています。

マグロ養殖の方法を簡単に説明しましょう。まず、マグロ養殖を行うにはマルタ政府の許可が必要です。許可を受けたら、定められた海域に生け簀を設置します。そして生け簀で育成するマグロを確保する必要があります。

ICCATという国際的な組織がクロマグロの管理を行っており、養殖業者は認められた範囲内でマグロを生け簀の中に入れることができます。どうやら地中海沿岸国からマグロを購入しているようですよ。

その後、3ヵ月から5ヵ月ほどクロマグロを飼育します。エサとしてニシン、サバ、イワシが用いられます。当初、100kgから200kgほどだったクロマグロは、150kgから300kgほどになります。

育成したマグロの処理は、冷凍運搬船で行われます。
まず、Fish and Fishのスタッフや取引先のバイヤー、マルタ政府やICCATの検査員の立ち会いのもと、尾数や重量などが記録されます。この記録は資源管理に役立てられるのだそうです。

なかには500kgを超えるマグロもおり、巨大な姿に圧倒されてしまいます。計量を終えたマグロは、若いインドネシア人乗船員らによってフィレー(3枚おろし)あるいはロイン(フィレーを2等分した状態)に処理され、マイナス60度の冷凍庫でカチンコチンに冷やされます。

吊り上げられたマグロ

日本でもマルタに出会えたよ

マルタ産クロマグロの大半は日本へ輸出されます。冷凍運搬船またはコンテナ船で1ヵ月から2ヵ月ほどかけて日本に運ばれます。長い航海を経て日本に到着したマグロは、スーパーや寿司店などで販売されます。

私が住んでいる鹿児島でもマルタ産クロマグロを食べることができます。鹿児島の盛り場・天文館にて営業歴63年を誇る二鶴寿司では、トロはマルタ産のものしか使わないそうです。その握りは、しつこさを感じさせないサラリとした旨味にあふれていました。どの業者のマグロだろう、お世話になったFish and Fishのものだったら嬉しいなあ。

皆さんも行きつけのお店で探してみてください、マルタ産クロマグロに出会えるかも知れません。いつもの晩酌がグレードアップすること間違いなし!?

マルタ産のトロ

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