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性格のいい魚ほど釣られやすい! 実験で明らかになった面白い習性

イノカ

水槽の魚
Photo by yossy1022

今回は、「釣り」に着目して調査をしてみました。見つけた論文はこちらです。

参考:Sociable bluegill, Lepomis macrochirus, are selectively captured via recreational angling

一言でまとめると、

「いいヤツ(魚)ほど、釣られやすい」

という、なんとも物騒な? 論文です。気になる中身を、詳しく説明していきます。

魚にもいいヤツ、悪いヤツがいる

実は、魚にもいろんな性格があるんです。わがままなヤツだったり、攻撃的なヤツだったり、社交的なヤツだったりと。

魚を飼われている方ならわかるかもしれないのですが、同じ種類の魚でも、他の魚をいじめるヤツもいれば、逆にいじめられやすいヤツもいるのです。

そのため、「魚の社会学」という研究分野が存在しているのです。

いままでも、いくつか記事で紹介してきましたが、結構研究が盛んに行われている領域です。

参考:

いいヤツほど釣られやすい

今回の論文ですが、あらかじめタグづけした魚を放流し、その生簀(いけす)で釣りを行なったところ、ほとんど同じ魚しか釣れないということを実験により示しました。

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Photo by ossam

そして何より面白いのが、その釣られる魚を群の中で観察していると、「社交的である」ということがわかったのです。

つまり、他の魚と仲良くできるような魚ほど、「いいヤツほど釣られやすい」というのを実験によって明らかにしたのです。

釣りが魚社会に与える影響

釣りによって、社交的な魚ばかりが群からいなくなるとどうなるか......。

人に例えるとわかりやすいのですが、いいヤツがどんどんいなくなって、嫌なヤツしか残らなくなるわけです。

そうなると、その社会が崩壊していく可能性がある、ということもこの論文では示しております。

しかし、必ずしもそのせいで魚社会が崩壊するとも言い切れません。いいヤツがいなくなったら、それを見かねて、嫌なヤツがいいヤツに変わっていく可能性もあるからです。動物の社会学で言うと、有名な「働きアリの法則」のような話ですね。

魚の社会学も、今後そういったところが重要な研究対象となっていくのでは、と考えられます。

※働きアリの法則
働きアリのうち、本当に働いているのは全体の8割で、残りの2割のアリはサボっている。よく働いているアリと、普通に働いている(時々サボっている)アリと、ずっとサボっているアリの割合は、2:6:2になる。よく働いているアリ2割を間引くと、残りの8割の中の2割がよく働くアリになり、全体としてはまた2:6:2の分担になる。
(出典:Wikipedia「働きアリの法則」

釣りによって性格診断を行い、自宅にいじめる魚を入れないようにする

さて、ここからはアクアリウムの話です。

この研究は、アクアリウムにも活用できるんじゃないかと考えております。やはり自宅の水槽に、悪い魚は入れたくないのです。

では、どうするか。

たとえば、釣りをすることで魚を捕獲し、その魚だけ自宅へ導入すればいいのではないでしょうか?

いい魚か悪い魚かを見分ける方法として、「釣り」を活用していくのです。

もちろん、上の例はあまりにも安直なのですが、このような最低限の性格診断テストを徐々にアクアリウム業界にも確立させていきたいですね。

\ さっそくアクションしよう /

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